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映画友だちのススメ、あるいはアンディ・ラウさんの脚の組み方。 [映画]

私事ですが、ここ2年間、映画を観る本数がめっきり減ったなあ・・・と感じます。7年前の05年は、年間150本もの新作を劇場で観ましたからね(←ここ自慢です)。2日に1回ペースで映画館に通うとは、われながらビックリ。あのころはよほど仕事がヒマだったのか!?

その後、数年間はなんとか100本ペースを維持したものの、2010年からガクッと半減(年間50本程度)という体たらくです。これじゃあ「映画男」の名が泣くってもんだ。

どうしてこうなったのか?を考えるに、自宅引っ越しで映画館が遠くなったこともありますが、大きな原因は「映画友だちが減った」ってことでしょう。

2010年まではマニアックな映画友だち(女性)がけっこういたんですね。ワタクシだけでは絶対に行かない恋愛映画や家庭ドラマを、彼女たちに引っ張られて観にいったんです。鑑賞本数が増えるだけでなく、苦手な「アメリカンな恋愛コメディ」も克服(?)できました。そして、劇場を出てから感想を話し合うのが楽しいわけです。映画に限らず、趣味というのは気の合う仲間が一緒だと楽しさが倍増しますね。

ワタクシの偏見ですが、男性よりも、女性のほうが「映画のツボ」をとらえるように思えます。たまたま私の知り合いだけかもしれないけど、女性はシビアでありながら、対象への「愛」がありますもん。男性は往々にして「面白い/つまらない」の主観的二元論であっけなく映画を判断しますが、女性は超駄作でさえも、目ざとく「面白ネタ」を見つけますね。「つまらないものを面白がる」のはワタクシの特技でもあり、友だちと一緒に観る映画は、駄作であるほど鑑賞後にハナシが盛り上がります。いやあ、貴重かつ良き友人たちでありました。

(私にとって)残念なことに、彼女たちは次々に結婚してしまい、さすがに既婚女性とふたりで映画もマズイだろう、と連鎖反応的に私の鑑賞本数も減ったんですね。。。ああ、他力本願なオレ。。。

それにしても彼女たちの「ノリ」は素晴らしかった。女優や男優にあだ名をつけたり、バカバカしい場面へのツッコミ(&ネーミング)が最高でしたよ。せっかくですので、その一例をご紹介。

女優ルーシー・リューにつけたあだ名は「いたち」。発祥は単純でして、「チャーリーズ・エンジェル」の一場面で、助平そうなおっちゃんが彼女に「いたちちゃ~ん」(←日本語字幕)と呼びかけたのを「お見事!」と腑に落ちた我々がそのまま命名です。

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同じく女優のスカーレット・ヨハンソンのあだ名は「すもも」。画家フェルメールの名作を題材にした「真珠の耳飾りの少女」で、これまた助平な金持ちがスカヨハちゃんを「すももちゃ~ん」と口説くシーンに、「これだあ!」と反応して、めでたく命名であります。

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あははは、どうでもいい話に拍車がかかってきましたねえ。

我々のお気に入りは、女優ニコール・キッドマンへつけた「ニコール犬(けん)」というあだ名。映画ファンなら気づいたでしょう、そうラース・フォン・トリア監督「ドッグ・ヴィル」であります。寒村に現れた謎の美人(キッドマン)をめぐって村人たちのエゴと欲がむき出しになる気分真っ黒な作品です。ニコール・キッドマンのわざとらしい演技と、映画題名の「ドッグ」が合成され、「なんだ!あのニコール犬は!」とつい口から出たのをきっかけに、以降、われわれの間ではこのネーミングが定着したんですなあ。うーん、語感がいいですね、ニコール犬。

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映画のワンシーンで、われわれの爆笑ネタになったのは、アンディ・ラウ主演「ブルー・エンカウンター」というB級SF映画であります。アンディ・ラウさんは香港のビックネームですが、出演作のバラつきが凄まじい。「インファナル・アフェア」で渋く決めたかと思えば、「マッスル・モンク」では愕然とさせる・・・つかみどころのないスターってことですね。

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で、「ブルー・エンカウンター」の問題のシーン。異星人から地球を守る国際組織に所属する主人公(ラウ)が、陰謀に巻き込まれ拉致されますが、気絶しているときの彼のポーズ、具体的には「脚」がすごい。寝返りをうつ途中のように、不自然にクロスしているんであります。

こんな窮屈な脚の組み方じゃあ、気絶もできないぞ!

というわけで、われわれ、このご様子を「ラウ寝」と命名したんであります。パチパチ。

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「ラウ寝」は本来の意味から転じて「不自然な様子」全般を表すまでに成長して、いつの日か広辞苑に載らないか?と期待しているのであります・・・無理か。

アンディ・ラウさんのこんな写真を発見です。二人の美女を脇にはべらせてますが、手のつなぎ方がややこしくありませんか。普通に肩か腰に手を回すだけじゃだめなんかい!?

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例によって主旨がぼやけた記事になりましたが、結論として、ノリのいい映画友だちは貴重、ということです。気の合う仲間と一緒に、バカバカしいツッコミをすれば、映画への愛がいっそう深まるってもんですよね・・・って、そんなまとめかよ。

蛇足ですが、先日、自宅の猫が、脚を変な形に組んで爆睡しているのを発見です。「こ、これは・・・ラウ寝じゃないか!」。やっぱり人間には無理ですなあ、ラウ寝は。

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映画 「アウトレイジ ビヨンド」 ここまでスゴイのを作られたら、他の映画監督が困るでしょうがっ! [映画]

北野武監督「アウトレイジ ビヨンド」であります。公開したとたん、ぎゅんぎゅんと観客が集まり、大ヒット確定らしいですね。おめでとうございますっ!パチパチ。

のっけから話が脱線しますが、変態的映画マニアなら「ビヨンド」といえば、グロイ怪物造形だけが売りの80年代のC級ホラームービー「フロム・ビヨンド」を思い出すことでしょう。「遊星からの物体X」をチープにしたような超駄作・・・ありゃヒドかったなぁ~と思い出しつつ、久しぶりに観たいです。

・・・って、何の話だよ!

今日のお題は「アウトレイジ ビヨンド」でした。一昨年公開の「アウトレイジ」の続編。やくざ同士の騙しあい、裏切り、殺し合いが畳み掛けるようにスクリーンに展開します。前作のコピーが「全員、悪人」で、本作が「全員悪人、完結」とは上手い!内容、まんまですもんね。

一昔前のやくざ映画-たとえば高倉健さんや高橋秀樹さん主演作ですと、やくざとはいえ、主人公はヒーロー=善であり、相手(敵)=悪の色分けがされてました。観客は主人公の「男気」「義理人情」に喝采を送り、敵と合いまみえる主人公にカタルシスを感じたものです。

一方、「アウトレイジ」「アウトレイジ ビヨンド」はどうか。どいつもこいつも悪党、殺されたって自業自得。観客はどこに(誰に)共感すればいいんだ!?・・・てなわけで、作り手にはハードルが高い設定なんであります。

以下、北野武さん(の才能)への賛辞ばかりになりますが、ご容赦を。

この映画、北野さんが監督、脚本、編集でなければ、とんでもない失敗作になったでしょう・・・というか北野武という天才の「突出した才能とセンス」があったから成立できたシロモノです。懐かしい言葉ですが「作家の映画」だってことです。とはいえ、フランスのゴダール監督の難解・難渋・自己満足映画ではなく、「アウトレイジ」2作は、単純に面白くって、スカッとする娯楽作品ですよね。”作家性”と”面白さ”を両立させちゃうとは、なんたる才能か!

「世界のキタノ」と欧米でも評価が高い方ですが、「この人は天才だ!世界的な映画監督だ!」と私が確信したのは、まさに「アウトレイジ」「アウトレイジ ビヨンド」の二作を観て、であります。

邦画が嫌いの方も、やくざ映画が嫌いな方も、「アウトレイジ ビヨンド」は観てほしい!

現在日本が、世界に誇るべき天才映画人=北野武さんの凄さを、劇場でギンギン感じようじゃありませんか!

アウトレイジ ビヨンド 2012年日本

監督・脚本・編集・製作総指揮 北野武  出演 ビートたけし、三浦友和、西田敏行、中野英雄、加瀬亮、小日向文世、中尾彬、名高達郎、田中哲司、高橋克典、塩見三省、松重豊、ほか

居並ぶ出演者の名前だけで、くらっとする豪華さであります。ほとんどの俳優が「北野映画に出たい!」と自ら志願したそうで、そのエピソードだけでも監督のすごさが分かろうってもんです。

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関東最大のやくざ組織、山王会の頂点にたった加藤(三浦友和)。若頭 石原(加瀬亮)の金儲け手腕により、組織は巨大化する一方で、古参組員への冷遇で組織内には不穏な空気が流れています。

刑事 片岡(小日向文世)は関西山菱会を引っ張り出し、山王会をつぶそうと策をめぐらせます。彼が目をつけたのは、「死んだはずの男」大友(ビートたけし)。服役中の大友は、以前、山王会傘下で汚い仕事ばかりをさせられ、挙句に自分の組は崩壊し、いまは山王会に深い恨みを持っています。片岡は大友を仮出所させ、かつての大友の敵、木村(中野英雄)と和解させると「山王会への復讐」を焚き付けるのでした。

こうして関東の山王会、関西の花菱会、大友、木村、警察の思惑が入り乱れ、醜い裏切り、騙し討ち、殺し合いがエスカレートするんであります。悪党どものオンパレード、どう収拾つくのか分からない・・・。

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さて、この映画。

繰り返しになりますが、北野武監督(脚本、編集も)の偉大な才能に、ただただひれ伏す私です。「映画的リアル」をここまで明確に突きつける邦画はかつてなかったでしょう。

本作にもっともショックを受けたのは、他の映画監督ではないでしょうか。〇〇映画の、〇〇のシーンといえば、お約束の演出を繰り返すばかり、新たなチャレンジもせずに、よく言えば無難、悪くいえば没個性の監督たちのことです。私がエラソーに言うのも変ですが、「アウトレイジ」2作を観たら、今後は、恥ずかしくて映画を撮れなくなるんじゃないか。

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たとえば、これまでのやくざ映画。「組長」がでっかくケバケバしい部屋で、ぶかぶかの椅子に座って子分へ檄を飛ばす・・・こんなシーン、ありがちですねえ。組長のエラさを強調する意図でしょうが、なんですか、それ。舞台の芝居を観るようで作り物っぽいったらありゃしない。ゲンナリです。

「アウトレイジ」はどうか。組織のトップといえども、質素で狭い部屋で会合します。企業の経営者のよう。現実かどうかは別としてすんごく「リアルな感じ」がします。狭い空間には圧迫感が生まれ、登場人物の顔アップは威圧感が満点であります(演じる俳優さんは大変でしょうけど)。

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映画中盤の、大友(ビートたけし)と木村(中野英雄)が山菱会幹部(西田敏行、塩見三省)と面会する場面は、本作のハイライト。話が決裂し、互いに激昂、怒鳴りあいになるのですが、顔のアップという視覚の迫力に加え、テンポよく怒号に怒号をかぶせる「音」のパワーの素晴らしさ・・・やられた!って感じですもん。

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分析チックになってすいませんが、「アウトレイジ ビヨンド」を観ると、相対的に、これまでの邦画のアラが気になってしまい苦言を発したくなります。

そうそう、最たるものは、日本映画にありがちな「変な間(ま)」ってありますよね。敵を殺すシーン、確実に目的を果たすなら、余計なゴタクを並べず「アウトレイジ」のようにさっさと撃てば良い。ところがどっこい、「変な間」を入れたがるんです。銃を突き付けた相手に「死んでいくお前に、良いことを教えてやろう」な~んて、逆襲チャンスを与えたうえに、秘密まで明かすバカがいるかよって。案の定、逆に殺される。もぉう~あほかいな!ってもんです。私だって子供じゃないので、そのセリフが「観客への説明」なのは分かりますが、あまりに手垢にまみれた演出ですよ。

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会話シーンはどうでしょう。これまでの邦画は、相手の言葉をきちんと聞き、驚きや喜びの表情をみせて(←ここで妙な「間」を入れる)、タメを作って言葉を返す・・・つーのがお約束です。登場人物の皆さん、幼少時代の躾が良かったのねえ、と皮肉のひとつも言いたくなります。そうした「のんびりテンポ」が適した映画もあるでしょうが、アクション映画、パニック映画やホラー映画でさえも、同じでやられちゃ芸がないってば。一刻一秒を争う緊急事態にあっても、どこふく風、とばかりに呑気に会話する「海猿」シリーズなどどうすればいいのか、心底、こんなレスキュー隊員に助けられたくない、と思いますねえ。

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おお、またしても話が脱線しましたね。

北野武監督の「間」「テンポ」の素晴らしいこと。過去映画の受け売りではなく、ご自身のセンス(お笑いの経験による?)から自然に生まれたのでしょう。お笑いでは、同じギャグも使う芸人によって面白かったり、つまらなかったりするわけですが、その差は「間」「言い回し」といった、言葉で説明できない何かですもんね。北野監督は「間」「テンポ」を絶妙に積み重ねて、独特の語り口を生み出し、緊張を途切れさせません。脚本も北野武さんだから出来たわけですが、これってほんとスゴイことだと思います。

これ以上、長くなるとグズグズなので、そろそろ記事を終わりましょう。

最後になりますが、「アウトレイジ ビヨンド」のラストシーン、最高でしたね!

一番悪いヤツはいったい誰だ!?

秋田のなまはげは「悪い子はいねが~~」と練り歩くわけですが、この映画も最後に「悪いヤツはお前だ!」と、ビシリとけじめをつけて下さいます。なまはげは出てないけど。。。

北野武さんの脚本、見事であります。

語彙貧困ですいませんが、この作品はすごい。もう一度、劇場で観ちゃおうかなあ。


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映画 「ロック・オブ・エイジズ」 もう~、これだけロックしてくれれば言うことなし!の号泣ミュージカル! [映画]

本日の作品はミュージカル映画「ロック・オブ・エイジズ」であります・・・と、冷静に書きましたが、

ずばり、申し上げましょう、この映画は素晴らしいっ!!!!!(←勢いでビックリマークが五つも並んでしまった)。当ブログ記事を読んだ方、すぐにご近所の映画館に走っていただきたい!スクリーンに展開する80年代ロックのバカで、無茶苦茶で、でもハッピーな世界にど~っぷり浸っていただき、ワタクシがそうだったように、上映時間の80%を号泣&号泣&号泣してくださいっ!

「号泣」は比喩ではございません。変質狂的にロックを愛するワタクシは、畳み掛けるように登場する80年代のロック名曲の数々に激しく感動して泣いちゃうわけです。曲の使いどころも見事ですが、出演者たちがあまりにも上手に歌いこなすので、こりゃてっきり吹き替えだね、と思ったら、そうじゃないと知って二度ビックリ。

若い二人は「歌える」条件でキャスティングされてますが、驚いたのはトム・クルーズさん。こんなに歌が上手かったの?冒頭の「Paradise City」なんて、オリジナルのガンズより、むしろいいじゃん!どうだ、まいったか!アクセル・ローズ・・・って、私が自慢してもしょうがないか。

「ロック・ミュージカルなんてバカバカしい」と決めつける真面目一辺倒の映画ファンもおられるでしょう。たしかにストーリーは紋切り、登場人物はステレオタイプで、全体に下品で暑苦しい・・・作品の面白さを説明するのは難しいです。でも、映画全体にポジティブなエネルギー「ロック愛」が充満しているんです。「観る」より「感じる」映画、キザに言えば「ロックする映画」であります。分かっていただけますかな~。

ロック・オブ・エイジズ 2012年米

監督 アダム・シャンクマン 出演 トム・クルーズ、ジュリアン・ハフ、ディエゴ・ボネータ、キャサリン・ゼダ=ジョーンズ、アレック・ボールドウィン、ポール・ジアマッティほか

Rock of Ages p2.jpgジュークボックス・ミュージカルというスタイルだそうです。既成のヒット曲を組合せて作ったミュージカルなんですね。これまでに、ABBAの曲を使った「マンマ・ミーア」、QUEENの曲を使った「We will Rock You」なんかがありました。

本作で使われるのは、80年代、まさにロック黄金期のヒット曲であります。ロック好きにはたまらんわ~と震えるセットリストであります。曲については後述するとしてストーリー。いたって単純であります。

舞台は1987年のロスアンゼルス。田舎町からやってきたシェリー(ジュリアン・ハフ)はロックが大好きな女のコ。ひょんなことから憧れのライブハウス「バーボンルーム」のウエイター、ドリュー(ディエゴ・ボネータ)と知り合い、一緒に働くうちにふたりは愛し合うようになります(このトントン拍子感がなんともアメリカ~ンである)。

実は、ドリューも、シェリーも、ロックシンガーを夢見てるんですね。ドリューが「君のことを考えながら作った曲だよ」な~んて能書きたれつつ自作曲をアコギで歌うシーンがありますが、これ、もし日本でやったら「末代までの恥」ですけどね、そこはアメリカ~ン、オキ・ドキのノープロブレムなのであります。

さて経営悪化で競売寸前のバーボンルームを立て直すべく、オーナー(アレック・ボールドウィン)は伝説のロックスターのステイシー・ジャックス(トム・クルーズ)のライブを計画します。しかし、ステイシーは、かつての輝きを失ったどころか、呑んだくれて意味不明の発言を繰り返すアル中に成り下がっています。こんな状態で果たしてライブ・ステージに立てるのか?

一方、急遽、前座バンドの代役をつとめたドリューのバンドは大成功。ステーシーのマネージャーにスカウトされ、ついにロックスターへの道が開けた・・・と思ったら、レーベルから「ロックは時代遅れ」と、意に沿わないヴィジュアル系ポップス・シンガーになることを強要されて悩みます。あはは、このくだりは「いかにもありそうだな~」とニヤッとさせられますね。

恋人ドリューを失ったシェリーは、食いつなぐため、いかがわしい店でステージ・ダンサーの職を見つけますが、出口の見えないLAでの生活に疲れはて、ついに田舎へ帰ろうと考え始めます・・・。

さまざまな困難に直面した登場人物たちが、映画中盤から「ロックの力」と「愛の力」により、その困難を乗り越え、栄光へ向かってゆくんですね。お約束だと言われようと、強力なロック名曲群に支えられ、あ~あ~カタルシス、てなもんであります。。。

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この映画、観るべきものは、出演者たちの「なりきり」っぷりですね。

若い主役二人も頑張っていますが、「伝説のロックスター」ステイシーを演じたトム・クルーズさんの前では分が悪い。トムさん、「マグノリア」に匹敵する変態オーラが出まくっておりますもん。何をしでかすか分からない男を鬼気迫る演技で体現し、存在感、威圧感は「さすが!」としか言いようがありません。ステージ・パフォーマンスも、お世辞でもなんでもなく完全ホンモノのロックスターになりきっております。すんげー、です。

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トムさん以外にも、異常な執念でロック排斥を画策する市長夫人を演じたキャサリン・ゼダ=ジョーンズさん。歌も踊りも演技も実にいいすね~。10年前の「シカゴ」のときより、パワフルで、なりきり度が大幅アップ、熟女の色気がむんむん発散してて怖いくらいです、ほんと。

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ステイシーの小悪党マネージャー役のポール・ジアマッティさん、ライブハウスのオーナー役のアレック・ボールドウィンさんなど脇役の素晴らしさについても書きたいけど、ええい、ここは割愛だあ。

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で、いよいよ待ってました!(って誰が待ってたんだ?)

本作を彩る80年代のロック名曲たち。ここに言及せず、終わるわけにはいかないのだ!

映画開始早々、主人公が田舎から長距離バスでLAにやってくるシーン。流れるのはナイト・レンジャーの名曲「Sister Christian」であります・・・この時点で、早くもドバーッと泣いちゃったもんな、オレ。

その後も、パンチのあるキャッチーな曲と、泣かせバラード曲を交互にまぶすという卑怯な手法に、こっちは涙腺が開きっぱなしになるのであります。

エクストリームの「More than Words」で泣き、ボン・ジョヴィの「Dead or Alive」で泣き、ツィステッド・シスターの「I wanna Rock」のサビで思わずシンガロングしそうになり、デフ・レパードの「Suggar on Me」でワタクシもフィル・コリン気分(←そこかよ!)。まだまだ続きますよ~、使いどころには納得しかねるが、Whitesnakeの「Here I go again」、この曲は映画「ザ・ファイター」でも効果的に使われて、このブログでもとりあげたっけ。いい曲だなあーーー。

そして出たあ、REOスピードワゴンの数少ない(失礼)名曲「涙のフィーリング」です。こりゃロック好きでなくとも、泣くでしょうよ。そこから、ジャーニーの「Any Way You Want It」ときたあ!周囲のお客さんが少ないのをいいことに、もう我慢できまへんと、ワタクシ、一緒に歌わせていただきました。

クライマックスはアリーナ・ステージでの文字通りの大団円。ロック・パフォーマンス炸裂です。トム・クルーズ、ジュリアン・ハフ、ディエゴ・ポネータが、ステージで豪快に歌う曲は、ジャーニーの「Don’t Stop believin’」です。うわあ、涙は枯れたと思ってたのに、ワタクシの目から再び涙が星飛雄馬のようにドバーッと出ちゃうのであります。スティーヴ・ペリーが歌うオリジナルもいいけど、皆様の歌唱もイケイケ感がサイコーで、違った意味で気持ちいい~。

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やれやれよく泣いたなあ、ほっ、、、としたら、エンドロールでの締めの曲が、なんと、スコーピオンズの名曲「ハリケーン」ですぜい!ほんとにもう、私のツボをどれだけ強く押しまくるのよ。

映画を観終わっても茫然状態でしたが、はっと気を取り直しiPodのジャンル「Rock」を開き、映画で使われていたジャーニー、フォーリナー、ホワイトスネイク、デフ・レパード、ジャーニー、スコーピオンズ、etcの曲を聴きまくってしまいました~。iPodに入れていたスコーピオンズのアルバムが、2000年のベルリン・フィルとの共演作で、冒頭に「ハリケーン」は入ってるものの、こんなこと言うとなんですが、「ベルリン・フィルさん、今回は余計です」・・・とクラシック音楽ファンに怒鳴られそうな発言だなあ。あははのは。


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ハンドガン(拳銃)の似合う女は誰だ!の特別企画。ちゃんちゃん。 [映画]

昨年のことになりますが、邦画「ワイルド・セブン」を拝見しました。あまりに懐かしい名作コミック(たしか「少年キング」に連載)の、今更なんでえ?の映画化です。世にはびこる凶悪犯たちを、超法規的に「始末」する影の軍団、ワイルド・セブン!ボス役の中井貴一さんがカッコイイ!って、そこに食いつくか。

この映画、瑛太さんが飛葉(主人公)つー違和感はまだしも、な、な、なんと、女暗殺者役が深田恭子さんには、ビックリ仰天なんであります。どうゆうキャスティングなんだ!?

深田恭子さんが悪い、と言ってるのではありません。可愛い方だし、雰囲気のある素敵な女優さんであり、数年前の「ヤッターマン」のドロンジョ(悪役)では、コスプレ系エロ空気を発散、福田沙紀ちゃん(本来のヒロイン)は顔色なし、なのでありました。

で、何を言いたいかというと「ワイルド・セブン」で深田恭子さんの演じた役が、

① 黒のライダー・スーツに身を包み、大型バイクを自在に操り、

② 狙撃銃、ハンドガン(拳銃)で容赦なく悪党を撃ち殺す。

というもので、ハッキリ申し上げて、全然、似合っていないのであります。

相手が悪党とはいえ、無表情で殺すキャラじゃない。そして失礼ながら、深田恭子さん(あくまで見た目ですが)運動神経が優れていると思えないのであります。大型バイクをアクロバティックに使いこなす役なんて無茶振りというものです。(映画では当然、ご本人の運転ではないが)

「ダークナイト・ライジング」のアン・ハサウェイさんもいかがなものか?と思いますが、アメリカ映画だと、高度なCGや、スタントで、どんな女優さんもスクリーンで運動神経超抜群!に「加工」しちゃいます。一方、財力のない日本映画はそんな芸当できないので、出演者のネーム・バリューより、やっぱり役に似合う・的確なキャスティングを目指すべきではないかあ?と考えた次第。

ということで、いよいよ本題です・・・って、いままでは前書きかよ!

映画に登場する「小道具」にハンドガン(拳銃)があります。実生活でお目にかかれませんが、映画世界では、邦画でさえも、じゃんじゃん観ることができる当たり前のブツですね。

この拳銃というやつが、俳優によって「似合う/似合わない」が明確に分かれると思うのです。高級スーツや高級車も同じでしょうけど、いくらご本人が気張ってみても、まったく「サマにならない」こともあれば、バッチリ決まっていることもある・・・。

てなわけで「ワイルド・セブン」の深田恭子さんから、ネタが展開を繰り返し、本日の企画は、じゃじゃーーん。

「ハンドガン(拳銃)の似合う女優は誰だ!」であります。パチパチ。。。。

さっそく日本の女優さんから俎上にあげてみましょう。

なんとなく思いついたのが米倉涼子さん。「交渉人」シリーズでスレンダーボディも相まって、クールに拳銃撃ちまくり、のイメージありますが、こうしてみると・・・・残念ながら「似合ってません」。

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次に、涼子つながり、ではないけど、篠原涼子さん。こちらは「アンフェア」シリーズの刑事役で大活躍。だが・・・拳銃はといえば、「似合いません」。さてさて、なぜでしょう??

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ガンマニアのワタクシ、ちょっとだけエラソーに言わせていただければ、日本の女優さん、つうか映画関係者全般は、拳銃に対する怖れ、敬意、さらにいえば美学や哲学がないんですね。シーンや俳優をカッコよく見せる単なる小道具という発想でしかない。しかし、考えてみてください、片手におさまる「装置」とはいえ、引き金を引けば内部で火薬が爆発し、人間を殺せるだけのエネルギーをもった金属(弾丸)が飛び出すわけです。

いわゆる「凶器」であって、そんなものをおざなりに構えられちゃ、たまらんよ、と思うんであります。

つまり、「銃を使う」という気合みたいなもんが、全然、画面から漂っていないんであります。そこを出演者に求めるのも酷か、とも思いますが、映画とは「細部に神が宿る」表現なのであり、ちょっとのことで訴求力がガラッと変わることに思い至って欲しい。ベタですが「ダーティハリー」や「リーサル・ウェポン」といったハンドガンも立派な主役の映画をもう一度観かえしていただき、「邦画に欠けている感性」に気づいてほしいなあ・・・あれ、上から目線?

では、拳銃の本場(?)である海外映画はどうか??

さすがは名女優!と感じ入るのは「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスターさん。圧巻のラスト、シリアルキラー(連続殺人鬼)とのガチンコ・シーンですね~。駆け出しのFBI捜査官という役で、観てくださいよ、この切羽詰まったリアルな表情。拳銃と一体となって敵の動きに集中、おお、拳銃が似合ってます!

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レクター博士つながりで、「ハンニバル」で同じ役を演じたジュリアン・ムーアさんはどうか。残念ながら、イマイチ似合っておりませんねえ。主婦っぽい容姿がいけないのかな?

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さて、ヨーロッパ映画の拳銃ヒロインといえば「ニキータ」 (1990年)で決まりでしょう。

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タイトル・ロールを演じたアンヌ・パリローさん、ステアの狙撃銃の使いこなしもかっこいいけど、レストランでのハンドガンによる銃撃戦シーンが凄まじかった~。使っている銃は、(たぶん)最高威力を持つハンドガンと言われたデザート・イーグル、それも50AEではないか?でっかいなあ~。でも似合ってるよなあ~。

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ちなみにデザート・イーグルというのはこんな銃であります。いかにも強力、って感じですなあ。

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ここで、またぞろ邦画の悪口になります。邦画っていくらリアルを目指しても、銃撃戦シーンは所詮「カッコつけの演技」の枠を出ませんね。それに比べて「ニキータ」はどうだ!高度な訓練を受けている暗殺者が泣きそうになりながら、生きるために必死で銃を撃つ姿・・・両者の落差に愕然とするのはワタクシだけでしょうか?「映画的リアル」とは何か、を、邦画製作者は猛省いただきたい。少なくとも銃撃戦シーンに関しては、ハリウッドの(絵空事の)物真似から脱却してほしい。

いよいよ、このネタも佳境に入ったようです。

ここで少々、変わりネタです。最近観た映画「ハンナ」であります。組織の元エージェントの父親に、殺人マシーンとして育てられた10代の娘ハンナ。単身、ケイト・ブランシェットさん演じる「敵」に挑むのですが、ハンナ役のシアーシャ・ローナンちゃんの可愛い容姿と、でっかいハンドガンの対比、なかなか良い、のであります。似合っているとか、様になっているとかいう基準ではないけど、変わり種としてアリ、ですねえ。

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で、ここから私が激しく推薦する「拳銃の似合う女」。

「ロング・キス・グッドナイト」のジーナ・デイビスさんであります。

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たまにレナ・オリンさんと区別がつかなりますが(私だけ?)、この映画の彼女はスゴイです。記憶を失った元エージェントって役ですが、映画前半(記憶がなく普通の女性)から、記憶がよみがえった後半のドッカンドッカンぶりの対比もよく、そしてまたハンドガンが良くお似合いなのであります。相手(敵)への集中度もヨロシイ。

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そして、撃った瞬間の「おりゃあ!!」といった気合の表情がさらにヨロシイのだ。

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てなわけで、「ハンドガンの似合う女優ベスト」には極私的好みのより、ジーナ・デイビスさんを認定!であります。

・・・で終わろうと思ったら、すいません。別格のスゴイ方がおられました。

「グロリア」で主人公を演じた、ジーナ・ローランズさんです。ジョン・カサベテス監督の名作中の名作であります。これ観ずして今日のテーマを語ることはできないでしょう!どうですか、この目力。そして気合。来るなら来いや!ってなもんです。銃は小口径のリボルバーですが、ジーナさんの迫力で、マグナム44も真っ青の武器になっております。

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てなわけで、結論=「ハンドガンの似合う女優ベスト・オブ・ベスト」は、ジーナ・ローランズさんに決定!

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蛇足ですが次世代を担う候補としてアンジェリーナ・ジョリーさん、スカーレット・ヨハンソンさん、ルーニー・マーラさん、日本では、真木よう子さん(←一押し)を挙げたいと思います。ちゃんちゃん。


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映画 「遊星からの物体X ファースト・コンタクト」 カーペンター監督の名作(82年)の前日譚、期待どおりに・・・? [映画]

前回は名作「エイリアン」の前日譚である「プロメテウス」を取り上げましたが、今回もまたまた、前日譚映画であります。その作品とは、さあて何でしょう・・・って、もったいつけても意味がないすね、ブログ題名に思いっきりタイトルを書いてますもんね。

SFホラー「遊星からの物体X ファースト・コンタクト」 (2011年)であります。

そうです、1982年に作られたジョン・カーペンター監督の名作「遊星からの物体X」のリメイク・・・正確には前日譚ですね。カーペンター監督自身が言うように82年の作品は商業的には失敗でした。でもワタクシは大好きなんですよ~。地球外生物を扱ったSFというより、緊張感に満ちた心理サスペンスとして評価したい。映画全体の陰鬱さもいいし、極めつけは生理的嫌悪を催すドロドロ・テイストの怪物・・・このB級ホラーっぽさがたまりません。(映画の内容については後述)

ところでマニアックな話をすれば、82年のカーペンター監督作は、ハワード・ホークス監督作「遊星よりの物体X」(1951年)のリメイク・・・つまり今回紹介の新作は、60年ごしのリメイクのリメイク、というわけ。アメリカ人はそこまで好きなのかあ、このネタが?と言いたくなります。それとも「The Thing」(原題)は30年ごとリメイクするルールがあるのかしらん?じゃあ次回は、2041年か(!)、うわわ、実感わきません、30年先といったら、近未来SFの舞台ですよ、って、いったい何の話でしたっけ。

前作の話は置いといて、新作の「中身」についてドロ~リと語ることにしましょう。

遊星からの物体X ファースト・コンタクト 2011年米

監督 マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr. 出演 メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン、ウルリク・トムセンほか

遊星からの物体XファーストP.jpg舞台は南極。ノルウェーの調査基地です。厚い氷の下からUFOと、謎の生物(怪物)に死体が発見されます。隊員たちがその死体を掘り出し、基地に持ち帰ったことから、とんでもない悲劇が始まります。

その不気味な生物は死んではおらず仮死状態なのでした。基地で息を吹き返し、次々と隊員を襲いはじめるのです。襲われた隊員は怪物の体内で消化されてコピーされます。怪物は隊員になりすまして、次の獲物を狙う・・・うわあ、なんていやな展開だ!

隊員たちはヘリコプターを失い、無線装置を破壊され、基地に閉じ込められます。一番の恐怖は怪物そのものより、仲間のなかに「人間に化けた怪物」がいること。それを見破れないこと。いったい誰が怪物で、誰が人間なのか・・・疑心暗鬼にとらわれ、結束して怪物と戦うべき隊員たちは内部から崩壊していきます。

ここまで読んでお気づきのように、プロットは「遊星からの物体X」そのものです。映画ラストで怪物が化けた「偽犬」がアメリカの南極基地に走ってゆきます。このラスト・シーンが、前作(82年)のファースト・シーンにつながるわけですね。

さて、率直に申し上げて、トータル評価としては、82年の前作のほうが、新作より優れていると思います。まあ前作はあまりにも完成されていたので比較するのは酷ですが。。。新作が、首都圏でさえ、たったの1館でひっそり上映されているのも致し方ないか。

もちろん本作にも良い点があります。まず、主人公が女性ということ。謎の生物発掘の情報を受け、基地にやってきたアメリカ人科学者ケイト(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)です。プロメテウスのヒロインとは違って、ちゃんと美人なのであります。ワタクシは、「ホラー映画のヒロインは美人でなければダメ」と信念を持っているので、ひじょうに嬉しいのであります。いいねいいね。

遊星からの物体Xファースト4.jpg

そのうえヒロインは優秀で、猜疑心と恐怖にかられる隊員たち(男性です)を叱咤激励し、最後は「統率」しちゃうつー、リーダーシップを絵に描いたような大活躍をみせます。これまた、いいじゃないかあ!強い美人に叱られるのはオレは望むところだぜい!って、そうゆうハナシじゃないですね。さらに、「おお、やるねえ」と思ったのは、彼女が「人間と怪物(が化けた人間)を見分ける方法」を見つけるくだり。(82年の前作と同様に)最初は血液検査を計画しますが、怪物に阻止され失敗。そこで彼女は血液検査より簡単な、ある「識別方法」を思いつくのです。

ひげ面のカート・ラッセルじゃあ、これは思いつかんでしょうよ、って、そこをツッコむかよ。

遊星からの物体Xファースト2.jpg

ツッコムとすれば、せっかく人間に化けたのに、どうしてそのタイミングで「本性」を表すのかね?と不思議になる怪物君の根気の無さでしょう。もうちょっと我慢して人間のふりをしとけば、火炎放射器で焼かれずに済むのになあ・・・と思うのは私だけでしょうか。ああ、そうか、怪物にとっては、人間に化け続けるのはかなりのストレスなんでしょう。一定時間が経過すると、いやでも化けの皮がはがれちゃうってことか?12時になるとみすぼらしい姿に戻るシンデレラみたい・・・ちょっと喩えが違いますね。

遊星からの物体Xファースト3.jpg

さて大きな見どころ=怪物の造形についてです。高度なCGに頼りすぎずに、キッチュでチープな「アナログ感」に満ちているのがナイスです。「人間部分」を残したゲテモノ形状は、相変わらず秀逸、粘液的ドロリと相まって気持ち悪さも抜群です。滑稽なほどのワルノリっぷりは、良い意味で前作と同様ですね。ここは素直に高評価していいんじゃないですかーーー。

遊星からの物体Xファースト7.jpg

残念ながら、前作を超える名作とはいかなかった「遊星からの物体X ファースト・コンタクト」ですが、これはこれでアリ。「The Thing」ファンを増やすきっかけになれば、と思います。ただ、首都圏唯一の上映館だったお台場 シネマ・メディアージュでも本作の公開は終了してしまい、興味のある方はDVDでご覧いただくことになりそうですが・・・。

って、最後は意外にふつーのまとめでスイマセン。


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映画 「プロメテウス」 本家本元によるエイリアン・シリーズ登場にめちゃ嬉しくなっちゃうけど、それはないだろ!ってか。 [映画]

映画男を自称するからには、これは見逃せまへん、と公開中の「プロメテウス」を拝見しました~~。

監督は巨匠リドリー・スコット。「人類の起源」をテーマにした壮大なSFドラマと聞けば、期待度120%であります!

リドリー・スコット監督はアメリカ映画界にあって、いまどき珍しい(?)「ハズレなし」&「名前で客を呼べる」名匠ですよね。作品は変にゲージュツしておらず、まぎれもなく娯楽映画なのに、ハリウッド的な「大雑把さ」「幼稚さ」が皆無なのが嬉しいです。シリアスな空気と重厚感が漂って、安っぽくないんですよ。これはスゴイことです。スコット監督ならではの美学、世界観が確立されているからですね。

スコット作品のほぼ総てを拝見しているワタクシですが、一本選べと言われたら、79年の「エイリアン」で決まり、でしょう!未知の惑星に着陸した輸送船という閉塞空間で、たった一匹の狂暴な異生物(エイリアン)に追い詰められてゆく乗組員たちの恐怖・・・。重苦しいウエットな空気感がたまりません。そしてエイリアンのコンセプトが秀逸です。卵から孵化したフェイスハガー(他生物の顔面に張り付く幼虫)を経由し、人体内で成長してチェストバスターとなり腹を食い破って飛び出す・・・見事なアイディアです。その最終形が、H.R.ギーガーのデザインによるエイリアンですね。異生物(異星人)を「話せば分かり合える仲間」ではなく、「徹底的に残忍なケダモノ」と位置付けた潔いセンスにも脱帽です。

私事ですが、現在50歳のワタクシ、映画「エイリアン」を観たのは高校2年(17歳)のときでした。同級生5人で「どうせ他愛のない宇宙人映画だよ」と冷やかし半分で映画館に入りましたが、終わってみると、全員が緊張と興奮で疲れきっていたのを覚えてます。あれから33年、地球外生物を扱った映画で、これを超える作品は生まれていないのでは?と思うほど「エイリアン」はよくできた作品です。(個人的にはジョン・カーペンター監督「遊星からの物体X」を推したいけど・・・賛同得られない?)

前ふりが長くなりましたが、本題の「プロメテウス」であります。

なんと、劇場で映画が始まってから分かったんですが、この作品、33年前の「エイリアン」とつながってたんですねえ。続編ではなく、時系列的には「前の出来事」を描いた、いわゆる前日譚ってやつ。それなら題名を「エイリアン・ゼロ」とか「エイリアン・ビキニング」「エイリアン/ザ・ビフォア」にしてくれれば良いのになー。

リドリー・スコット監督が、なんでまた、30年以上もたって同じネタに取り組んだのか?ファンとして嬉しい反面、元祖「エイリアン」に入れ込んでるワタクシ、新作が、「今どきハリウッド大作」にありがちな間抜けストーリーに堕してるのでは?と不安も否めません、ああ、ドキドキ。

プロメテウス 2012年米 

監督 リドリー・スコット 出演 ノオミ・パラス、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース、シャリーズ・セロンほか

プロメテウスP2.jpgさすがはリドリー・スコット監督です、子供だましのハリウッドSF大作とはひと味もふた味も違った「大人の鑑賞に堪えうる」作品を作ってくれました。パチパチ!

素晴らしい、よくぞやってくれた、と思います。なにせ他監督による「エイリアン」の続編は回を重ねるごとにサスペンス要素が後退して、アクション映画化されていったからです。

その点、「プロメテウス」は意識的に原点回帰しており、サスペンス&グロイ生物を中心にそえ、コンセプトもストーリーも「エイリアン」を、まんまなぞっている、といえます。派手な銃撃戦や、エイリアンとのバトルシーンもありません。

「エイリアン」との共通点ばかりをあげつらうのもなんですが、

① 登場人物たちは宇宙船で未知の惑星へ向かう、② シーンのほとんどが宇宙船内、または謎の建築物内である、③ 乗組員のなかにアンドロイドが1名いて、こいつが腹黒い、 ④ 乗組員は謎の建造物へ調査に向かって、⑤ そこにあった「卵」からエイリアン(の幼虫)が乗組員の体内に侵入、 ⑥ そのエイリアンさんが成長して大暴れ・・・・

そして、最大の共通点がヒロインのキャラ。それほど美人ではない女性乗組員が、驚異的な精神力と機転で、次々に難事をクリアしていくわけです。「エイリアン」ではシガニー・ウィバーさんが、「プロメテウス」では元祖リスベットことスェーデン出身ノオミ・ラパスさんが演じてますが・・・ううっ、申し訳ないけど、ノオミさん、風貌が、おばちゃんっぽくイマイチなんですよね~。ヒロインは分かりやすい美人がいいんだけど・・・。

あれれ、そこを言わないのが大人の礼儀ですか??

正直、脇役で登場する美人女優シャリーズ・セロンさんをヒロインにして欲しかったな。あ、オスカー女優は半裸で血まみれになったり、不気味な幼虫にからまれたりは出来ないんですか?映画「モンスター」で10㎏以上太った彼女ならアリだと思うけど・・・って、今更どうにもなりませんが。まあ、今回はアンドロイド役の男性が美形なので許しましょう(「エイリアン」ではヴィジュアル的にいけてない、イアン・ホルムおじさんが演じてました)。

プロメテウス6.jpg

話を戻しますが、ここまで書くと、「エイリアン」の焼き直しじゃん、とツッコミあるかもしれませんね。答えはある意味でYES、ある意味でNO、です。33年が経ったとはいえ、オリジナル作品のまんまじゃ芸がないよ、と思ったか、今回はメインテーマ=「人類の起源は何か!?」が激しく掲げられてるんです。

まさかあの化け物エイリアンが、人類の起源じゃないので、カギを握る「別の異星人」が登場します。その異星人とエイリアンの関係は?・・・と、そこが上手~く話ができていて、それがオリジナル「エイリアン」にもつながるという、ほほ~やるねえ~と感心です。(こうゆう「脈絡」をつけるのは、日本映画にできない芸当と思います)

プロメテウス0.jpg

核心的なネタばれしない程度に本作を褒めてきましたが、以下、「そりゃないでしょ」のツッコミであります。大作映画なので、完全リアル=地味にできなかったんでしょう。「プロメテウス」よ、お前もか、じゃないけど、それなりにツッコミ・ポイントが満載なんであります。

まずひとつめ。大金をかけて巨大宇宙船を建造し、未知の惑星に乗り込むビック・プロジェクトのわりに、乗組員たちのグダグダっぷり、統率のなさ、修学旅行生なみの自由行動に呆れちゃいますよ。目的地に着いたら、状況分析・把握してミーティングしましょうよって。着いたなりに、矢も楯もたまらず、謎の建造物に突進していくなんざ、立派な社会人のやることかね!?

あまつさえ、現場で怖くなった二人が「おれたちは先に船へ戻る!」と、これまた好き勝手に撤収。仲間とはぐれて、あげくに道に迷い、エイリアンの最初の犠牲者に・・・。ハイ、ご苦労さんでしたね。映画の性格上、乗組員が一人づつ化け物の餌食になるのが常道ですが、あまりにもねえ・・・って。

異星人さんのキャラもなんつーか、ですね。あれだけの宇宙船を建造する高度な技術力を持っているわりに、性格が粗暴でいけませんよ。子供のころ不幸が重なりキレやすい性格のまま大人になったか・・・三つ子の魂、異星人も、ってそこでボケてどうする。

プロメテウス1.jpg

最後のツッコミですが(これが最も納得いかないのですが)、鎌首をもたげたミミズの化け物に、「可愛いね~怖がらなくていいんだよ~」なんて言いながら寄っていく乗組員よ、お前はどうかしているぞ!ウサギやリスみたいな外観ならまだしも、あれに一番似ている地球上の生物は「コブラ」ですよ。どうみても危険でしょうが!いや、それ以前に、単純に気持ち悪いし・・・。案の定、その「可愛い生物」に襲われてあの世行きの彼氏・・・自業自得つーか、お茶目さんというか。。。

このあたり、さすがのリドリー・スコット監督も「ハリウッドのお約束」に抗しきれないってことか。。。

どうでもいい話ですが、謎の建造物内を「地球と同じ空気に維持」していた理由、あるんでしたっけ?エイリアンさんはもちろん、異星人さんもヘルメット無しでぐんぐん「外」に出ていたようだけど・・・地球の空気なんていらないじゃん?

と、なんだかんだ謎が残った「プロメテウス」であります。人類も映画も、奥が深いってことですかね?って無理やりまとめかよ。

プロメテウス5.jpg

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ブログ更新へ向けて頑張るぞー! [映画]

日々の仕事と、その他もろもろ雑事(といっても酒飲んでるだけ?)にかまけ、例によってブログ更新をさぼっております。前回アップしたのが4月初め・・・ってことは、3か月以上放置していたんですねえ。嗚呼嗚呼。

正直なところ、ここ2か月ほどは土曜、日曜も出張だったりで、それも映画館のない地方都市、ブログアップする以前に、取り上げるネタ=「映画」を観れない、という切実なる問題がありまして・・・ま、それも言い訳であります。

さて、書いてる本人の私でさえ存在を忘れかけた映画ブログでしたが、先般、久しぶりにアクセスしたところ、「あれまあ!」、ソネットの映画ブログ内でのアクセスランキングが、いまだに20位あたりにいるようです。(7月21日時点で、18位)

ブログアクセス数とか、ランキングには完全無関心なワタクシですが(そりゃそうだ、気にしていたら、もっとマメに更新しますよね)、「こんなイイカゲンなブログでも、それなり読んでくれている方がいるのだなあ」と、ちょっと感激&反省した次第であります。

ということで、当映画ブログ、新作・旧作織り交ぜて、7月中には怒涛のアップ・アップ攻撃(←溺れてるみたい)しちゃおうと思いますよ。

「ワイルドセブン」の”あの役”が、なぜ深田恭子なのか!

「バトルシップ」の宇宙人はあれだけの技術を持っていながら、なぜ接近戦で負けるのか!

「私が、生きた肌」の、ATG映画顔負けの”死にたくなるような展開”に、笑えるのはなぜか!

など考察をしていきたいと思います。

・・・という予告で終わりかよ!こりゃまたブログ更新は4か月後かあ。


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この映画女優が好きだ!・・・と、ちょっと懐かしいアクトレス列伝。 [映画]

先般。居酒屋で、映画仲間の女性と、果てるともない映画談議に花を咲かせていたわけです。

いつの間にか話題が「最近、スクリーンでお見かけしない女優さん」になりました。これがメチャ、私のツボにはまりました。アカデミー賞3回ゲットのメリル・ストリープさんは例外中の例外で、女優業で第一線にとどまるのは至難ですね。若手がどんどん登場しますから。ヒット作で脚光を浴びても、いつの間にか消えてゆく女優が大半でしょう。気づいてみると、あのひと最近見てないなあ・・・なんて、むしろ当たり前なんです。

口火をきった友人の言葉は「ジュリエット・ルイスって、今、どうしてるんでしょう?」。ワオオ~~、こりゃまたスゴイ名前が出ました!

ジョニー・デップとディカプリオ共演の名作中の名作「ギルバート・グレイプ」で、主人公ギルバートが恋心をよせる女性を演じたジュリエット・ルイスちゃん。出番は少なくても思い出すだけで、キュン、ときますねえ。決して美人ではないけどエキセントリックで独特の”雰囲気”を持った女優でしたねえ。

で、私は知っている!ヘヴィメタ野郎ですから。ジュリエット・ルイスちゃんは「ジュリエット・アンド・ザ・リンクス」というロックバンドをやってるんですぜ!もちろん彼女がヴォーカル。ぶっ飛び度は、女優時代の比ではございません。今の彼女、こんなんですから。

ジュリエットルイス1.jpg

もはや、ご本人かどうかの判別も困難であります。なにも、ここまで無理な姿勢をとらなくても良いのでは?ちなみに「ジュリエット・アンド・ザ・リンクス」は、コミックバンドではありませんよ、念のため。

さあて今回の企画は「最近、どうしているのかしらん?」というご無沙汰女優さんをアトランダム、思いつくまま書き連ねる、というもの。誰のことを書こうかなあ、とワクワクであります。皆様の心の琴線に触れる、あの方がいるかもしれませんねえ。

まずは、エミー・ロッサムちゃん(1986年生)であります。

そう、2004年のミュージカル映画「オペラ座の怪人」で、ヒロイン、クリスティーヌを演じてスターダムにのし上がった、歌の上手いあのコであります。

エミーロッサムさん.jpg

クリスティーヌのイメージが強烈すぎたか、エミーちゃん、どうも出演作に恵まれませんね。「オペラ座の怪人」の前後に撮影された「ミスティック・リバー」は映画は素晴らしいものの、彼女は登場するなり、すぐに殺されちゃう”被害者役”なので印象はほとんどなし・・・。

最後にスクリーンで観たのは、2年ほど前の「ドラゴンボール エヴォリューション」(日本アニメの映画化)の女戦士ですぜい。誰が演じたって同じやんか、という役でガックリです。そのうえ共演者をダメにする俳優=チョウ・ユンファとからんでしまった時点で”危険水域”に入ったといえます。「リプレースメント・キラー」のミラ・ソルビーノの二の舞にならなければ良いが・・・。

ちょっとだけ真面目に考えますと、エミー・ロッサムちゃんって、「お顔が間延び」してて、賢そうにみえないのがネックではないか。ポカンとしたお顔というか・・・表情が乏しく、にこにこ笑うのはOKでも、シリアスな人間ドラマに向かない感じ。うーーん、どなたかエミーちゃんにピッタリの役を探してくださいませんか。ここで、改めて「オペラ座の怪人」の名場面を観てみましょう。クリスチーヌ(エミーちゃん)が主役に大抜擢され、名曲「Think of Me」を歌って拍手喝采・・・というシーン。彼女の良さが出ていますよネエ。

次の女優さんに行きましょう。ヘザー・グラハムさんです。

現在42歳の彼女ですが、相変わらずお美しい(らしいです、見てないので分からない)。ヘザー・グラハムさんといえば、誰が何と言おうと「キリング・ミー・ソフトリー」で決まりでしょう。激しいセックスシーンが注目された本作ですが、映画のツボはヘザーさんの美しさ、それに尽きます。

ヘザーグラハムさん.jpg

もう1本、彼女の出演作で大好きなのが(世間的には、それほど評価されてないけど)、ジョニー・デップと共演した「フロム・ヘル」。彼女は娼婦役だったと思いますが、役柄とは裏腹に、お色気シーンほぼゼロで、美しさと清楚さがジンジンと響いてきちゃいました。舞台は19世紀、当時のコスチュームもばっちり決まってましたねえ。連続殺人鬼をテーマにしたスリラーなので、もしや彼女が殺されるんでは・・・とドキドキしたもんな。あの映画のヘザーさんは良いです。いや、ホント。

ヘザーグラハム1.jpg

演技派というより、美貌を売り物にする女優とみなされているので、年齢40オーバーは立ち位置ビミョーでしょうけど、是非ともスクリーンで再会したい女優さんです!

おや、ここまででかなり長い記事になっちゃいましたね。でも、かまうもんかい!

次の女優は、リュディヴィーヌ・サニエちゃん。1979年生まれのフランスの女優。2002年の映画「8人の女たち」で、可愛い女のコだなあ、と注目したんですが、カトリーヌ・ドヌーヴさんはじめ大御所との共演に全然ものおじしない「強さ」にも感心したものです。

サニエさん2.jpg

そして、2003年のあの映画、そう「スイミング・プール」で、”元祖脱ぎっぷりの良い女優”ことシャーロット・ランプリングさんを向こうに回し、サニエちゃんも脱ぐわ脱ぐわの大盤振る舞い。行きずりのおっさんとの豪快セックスなど必然性ほぼゼロのサービスシーンまで織り交ぜ、完全に前作の”可愛い”イメージを覆しました(やり過ぎ)。小悪魔というより、大悪魔ですな、この人。

サニエさん.jpg

そうかと思えば、日本でエステのCMに登場したり、バリバリのハリウッド映画「ピーターパン」に出演するなど、どこを目指しているか分からんサニエちゃん(まあ、この感じがフランス人らしいとも言えますが)。彼女も30代に入り、さて、今後どうゆう女優になっていくのか?が楽しみなんですが、残念なことに日本でほとんど出演作が公開されていない有様。責任者、出てこいーーと申し上げたい。

ちなみにサニエちゃんを見ると、若い頃のソンドラ・ロックさん(クリント・イーストウッド映画に多数出演)を思い出すのは私だけでしょうか?ソンドラ・ロックさんはこの方です。

ソンドラロック.jpg

さて、次行きましょう!デニズ・リチャーズさんであります。

ズバリのお色気美女であります。泣く子も黙るボンド・ガール。「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」で、どう見ても無理がある学者役を演じ、その年のラジー賞(最低主演女優賞)をゲットしちゃったツッコミどころ満載の美人女優さん。

デニスリチャーズさん.jpg

久しくスクリーンでお目にかかっていませんね。私生活がドロドロで映画出演どころではない、という説もありますが、デニスさんの「あっけらん」「ノーテンキ」なテイスト、嫌いじゃありません、いや、むしろ大好きであります!

”演技以前”とコテンパンに低評価されるのも分からなくはないが、いいじゃん可愛ければさ。ジェシカ・アルバちゃんを見たまえよ!

彼女の出演作で、ポール・ボーホーベン、あれれ、バーホーベンだっかたな、ベートーヴェン?じゃないね、ま、そんな名前の監督(代表作「ロボコップ」)が撮ったSF映画「スターシップ・ツルゥーパーズ」が大好きです。巨大昆虫軍団VS人類の壮絶な戦いを描いたスットコ映画ですが、観ようによっては面白い(どうゆうこっちゃ)。私の記憶によれば、デニス・リチャーズさんは、この映画で士官学校エリートのパイロットを演じたはず・・・ほらほら、どうして全然そう見えない女優さんに”知性的”な役を与えるんでしょう。そこがダメなんだってば。

小倉優子さんに大学教授役が合わないように、デニスちゃんに「空軍エリート」は無理あるでしょうって。まあ、そのギャップを楽しめってことかいな。いずれにしてもデニス・リチャーズさん、最近、とんとスクリーンでお目にかかっていませんので、昔とった「ボンドガールの杵柄」を活用してでも、ぜひ新作をお願いしたいっ!

さて、最後に「私が大好きだった女優」の筆頭、故リン・フレデリックさんの美しさで口直しといきましょう。「さすらいの航海」、良かったなあ。私生活ではピーター・セラーズの奥さん、てのが、いまだにひっかかるけど。

リンフレデリック.jpg

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映画 「POV~呪われたフィルム」 志田未来ちゃんと、川口春奈ちゃんが可愛ければいいじゃないか! [映画]

思いのほか仕事が早く終わり、外出先近くのシネコンに寄ると、この映画の上映10分前でした。「ちょうど、いいじゃん!」と、な~んの予備知識もなく(洋画か邦画かも知らず)、チケットを購入し拝見・・・観終わって、ああ、ブルブル。

乱暴にまとめちゃうと”学校の怪談”と、”ブレアウィッチ・プロジェクト”と、”リング”を混ぜて3で割ったベタな和製ホラーなんですね。ネガティブなコメントに聞こえたかもしれませんが、これ、決して駄作ではありません。

「バカバカしいわっ」と憤慨する方もおられるでしょうが、どうして、しっかり作られております。夜の中学校で悪霊に追いかけまわされるシーンなんて、素直に怖いもん(もうネタバレ)。映画にどれだけ感情移入できるか?が評価の分かれ目でしょうね、って、まとめすぎたかな?

本作の素晴らしい点は、ずばり、これ、

主演のおふたり、志田未来(しだみらい)ちゃんと、川口春奈ちゃんが可愛い!ということである。10代の主演女優が可愛い!それだけで良いじゃん、何の文句があるのよ!(と、語気を荒らげる)

本ブログで以前も書きましたが、ホラー映画で怖い目にあう主人公は、可愛くて初々しい女性に限るのであります。そこは、どうしても譲れないのであります。たとえば、アメリカン・ホラーで世の中をなめきったセックス好き高校生どもが、斧で殺人鬼に殺されようと、どーでも良いのであります。あんなヤツラ、死んでしまえばいいんじゃあ!(暴言?)

「この子が酷い目にあうのはかわいそう・・・」と思わせてこそ、ホラー映画であります。

その意味で、志田未来ちゃんと川口春奈ちゃん(あえて”ちゃん”付け)は、ホラー被害者に適役なんであります。ちなみに「川口春奈って誰すか?」という低アンテナ読者のため、今回に限り、春奈ちゃんをご紹介しましょう。(三井のリハウスポスターより)

川口春奈さん2.jpg

うーん、可愛いなあ。あれれ、大きなお世話でしたか・・・。

話があっちこっちに飛びましたね。少しは映画ブログっぽいコメントを書かなきゃ。

POV~呪われたフィルム 2012年 日本

監督 鶴田法男 出演 志田未来、川口春奈 ほか

POVP.jpg題名にあるPOVってなんだあ?と疑問が解けませんでした。PONといえばポンジュース、ですけど、POVなんて聞いたことありません。

調べてみると、Point of View、日本語で”主観撮影”と言うそうです。商業映画のように”神の視線”から物語が俯瞰的に描かれるのではなく、その場に居合わせた人物がホームビデオで撮影したという、最近流行りの体裁ですね。

低予算映画「ブレアウィッチ・プロジェクト」から端を発し、「アブノーマル・アクティビティ」など、画像ブレブレで画質も悪いけどリアル感が売り。考えようによってはちょっとアザトイ手法なんです。

しかし、今回の「POV~呪われたフィルム」は、題名にPOVを掲げるだけあって、この手法を上手に使っていて好感が持てました。(内容が内容なので、”好感”というのはビミョーですが)

女優の志田未来(本人が演じる)と、川口春奈(本人が演じる)が携帯向け番組「志田未来のそこだけは見ラいで」を収録する現場から映画が始まります。番組メイキングを作るため、ADさんがホームムービー用カメラで「収録の様子を撮影する」わけです。

この日の収録は、志田さんと川口さんが「視聴者から送られてきた心霊ビデオ」を観てコメントするという企画です。志田さんは怖いもの大嫌いなのを仕事だと頑張ります(けなげだ・・・)、が、そこに写っていたものは・・・そして、ビデオを再生したことから二人(+スタッフ)を襲う恐怖体験とは・・・。

投稿動画に写っていたのは、なぜか川口春奈さんの出身中学校。女子トイレとシャワー室でした。紆余曲折の末、取材と称し怪談話が絶えないその学校を訪れた面々。そこで明かされる”真実”・・・には、ちょっと無理があるけど、後半の盛り上げ方はナイスですねえ。

POV2.jpg

前出のように、志田、川口&撮影スタッフが、夜の校舎で、悪霊たちに追いかけられる終盤がリアルです。パニック状態になった中学の先生が「ありえない!」を連発して頭を抱えこんだり(なるよねえ、そうゆうふうに)、全員が離れ離れになりたくないっ!とひと塊りになるところ、腑に落ちるわけです。

アメリカ映画にありがちな、主人公の謎の行動、いかにも悪霊がいそうなところに自ら入っていく(どんな好奇心だよ!)とは大違いであります・・・って、そこを高評価もどうかと思うが。

悪霊の親玉(?)が「リング」の貞子っぽいのはご愛嬌として、映画のオチは「そこまでするか」のやりたい放題。蛇足とも言えるシーンですが、志田さんと川口さんは、撮影中、まじ怖かったのではないでしょうか。

番組メイキング映像という体裁ゆえ、主演のふたりはほぼ画面に出ずっぱり状態。過酷だったと推察します。走ったり、叫んだり、怒ったり、めいっぱいの頑張り。プロ根性に拍手を送りたいです。

POV.jpg

和製ホラー好きの方、そして、志田未来ちゃんと川口春奈ちゃんのファンはワタクシが言うまでも無く「必見」の映画でしょう。

例によって、まとまり記事を無く終わりますが(やっぱりね)、最後にひとこと。学校のユーレイさんが、「トイレ」「シャワー室」「プール」など水周りが好きなのは何故なんでしょう?陰湿さ→湿っぽさ→水周り、って連想かな?校長室のソファーに、父兄のふりして座ってても良いのでは・・・良くないか。


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映画 「ドラゴン・タトゥーの女」 カップルで観てはいけないエキセントリックな作品・・・ルーニーさんがスゴイっ! [映画]

別ブログに掲載した記事を、ほぼまるごと転用する、とんだ”手抜き記事”であります。ああ、スイマセン。(別に謝らなくてもいいか・・・)

本日のテーマは、ダニエル・クレイグ主演の話題作「ドラゴン・タトゥーの女」です。いやあ、やってくれましたね~。見事!です。大好きだなあ、こういう映画。

ドラゴン・タトゥーの女P.jpgただし、未見の方に申し上げたい、「この映画を、カップルで観てはいけない」と。ダークでシリアスな内容は良いとしても、スクリーンに展開する性暴力、変質者、猟奇殺人のオンパレードに、女性はウンザリするのではないでしょうか?必然を感じる内容なので、それらのシーンも含めワタクシは高評価しますが、いずれにしても、異性や家族と一緒に観る映画ではないですね。ご注意を。

雑誌記者ミカエル(ダニエル・クレイグ)は、悪徳実業家の悪行について暴露記事を発表しますが、相手から名誉棄損で訴えられて敗訴。罰金支払で一文無しになった上に、職を失うピンチ。そんな彼に舞い込んだ”仕事”は、スウェーデンの大富豪一族に起きた事件の調査です。40年前に、富豪の孫娘ハリエットを殺した”犯人”を探してほしいというもの。ちなみに大富豪を演じるのが名優クリストファー・プラマーさん、いい味出してます!

殺人犯は一族(身内)のなかにいる。その確信のもと、ミカエルは怪しげな一族の面々を調査するうちに、やがて危険な猟奇の世界へ巻き込まれていく・・・というストーリー(まとめすぎかな?)。

こう書くと「ツイン・ピークス」「羊たちの沈黙」「ゴーストライター」といった”その手の映画”の良いとこどりかあ?な~んて思うでしょうけど、とんでもない。本作はそれらと一線を画す「ぶっ飛び映画」なんです。

ぶっ飛びの立役者はタイトルロール=”ドラゴン・タトゥーの女”であり、その圧倒的な存在感なんです。

ドラゴン3.jpg

背中一面に竜の入れ墨(ドラゴン・タトゥー)を入れたリスベット(ルーニー・マーラさんが大熱演!)は、精神病院に収監された過去をもつ、無教育な23歳の”異常者”なんです。異常者ですが、超人的な記憶力、推理力、行動力をもつ天才ハッカー。映画前半は「犯人探し」とかかわりがなく、彼女自身が、さんざん酷い目にあっちゃうのですが、ミカエルの助手としてハリエット事件の調査に加わるところから、俄然、輝きを放ちます。

最新007シリーズで主役を張る、主演ダニエル・クレイグさんがかすむほどに、強烈インパクトのヒロインです。いやあ、ベタな感想ですがほんとスゴイなあ。

ミカエル&リスベットのチームは、綿密なデータの調査・分析、そしてヒラメキにより、おぞましい事件の核心に肉薄していきます。暗いテーマに引きずられてテンポがにぶることもなく、良い意味で「ナショナル・トレジャー」みたいなサクサク謎解きっぷりが気持ちよい。

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終始、落ち着いた演出ながら、畳みかけるようなドラマ展開にすっかりドキドキでしたねえ。ベストセラーの原作は読んでいませんけど、映画的に実~に、うまくまとめていますもんね。脚本、演出、脚色、撮影、そして俳優さんの演技がバッチリかみ合った成果です。

描かれている世界がなんであれ、キッチリ&綿密に作られてた作品は、それだけで高評価しちゃうワタクシなのであります。

   すぐれたものを認めないことこそ、すなわち野蛮である (ゲーテ)

と、名言を引用し、ちょっとエラソーな気分になってみました、ふふふのふ。

あまり書くと、未見の方の興味を殺ぎますから、この辺で記事を終えましょう。

おおっと、そうそう、”ドラゴン・タトゥーの女”=リスベットを演じたルーニー・マーラさんは、本作でアカデミー主演女優賞候補にノミネートされているんですよね、パチパチ。そして、受賞者の発表は2月27日(明後日)。ぜひ獲って欲しいなあ、オスカー!

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