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映画 「ザ・ライト エクソシストの真実」、この手の映画にありがちと納得しようにも・・・いいかげんにせんかいっ! [映画]

GWです。GWといえば映画週間ですね(ワタクシが勝手に決めました)。当ブログも、3日に1回は更新できるか?うーん、無理ですね、無理だからやめましょう。

今日は、公開中の映画「ザ・ライト エクソシストの真実」について書きます。エクソシストとは、カトリックの悪魔払い師のことです。題名のライト(RITE)は「儀式」という意味ですね。で未見の方をガックリさせるかもしれませんが、過去のエクソシスト映画と比べ、本作には見るべきものは何もありません。ただしツッコミどころは満載です。映画を観終わった時、ワタクシはウキウキ気分でしたもの。なにせ、その後の1週間、本作の「ツッコミどころ」を肴に、仲間とおおいに酒を楽しみましたから!

半分皮肉(?)ですが、是非、この映画は観て頂きたいです。遊び心にあふれた方は、ルーカス神父ごっこ、もチャレンジください(室内で遊ぶときは、勢い余って壁に激突などしないようご注意を)。

さて、久しぶりにエクソシストを題材にした映画、「ザ・ライト」、どんなスゴいボケが隠されていたのでしょうか?

ザ・ライト エクソシストの真実 2010年米

監督 ミカエル・ハフストローム 出演 コリン・オドノヒュー、アンソニー・ホプキンス、アリシー・ブラガ、ほか

ザライトP.jpg名優アンソニー・ホプキンスさんが演じる凄腕エクソシスト(悪魔払い師)=ルーカス神父が、頭でっかちの青ビョウタン、マイケル神父とコンビを組み、少女にとりついた悪魔と壮絶な戦いを展開します。この悪魔、なかなか手ごわく尻尾を出しません。悪魔が出現した少女は、二重人格者のように卑猥な言葉を述べ、ふたりの神父を罵倒します。そのうえ神父のココロの傷をちゃっかり知っていて、ネチネチとそこを攻めてくるのです。(ああ、こうゆうヤツ、友達にはいてほしくないなあ!)

ベテランのルーカス神父も、この悪魔には手を焼いております。一回のエクソシズムで悪魔を払えませんので、少女は定期的に、神父の元へ通っているのでした・・・って内科の通院治療か!?

一方、若いマイケル神父は、さんざんっぱら科学で説明つかない怪異現象を目の当たりにしても、頑として悪魔の存在を認めようとせず、「少女は精神病だ、必要なのは宗教ではなく、医学的治療だ」と主張し、観客のわれわれをイラつかせます。だれだあ、こいつ、連れてきたのは?他に使えるヤツぁ、いなかったのかあ?と工事現場の監督気分になりますねえ。

そもそも、老練なベテラン & インテリ若手のエクソシスト・コンビという設定が、1970年代の名作「エクソシスト」(ウイリアム・フリードキン監督)の呪縛から逃れてないなあ、と思っちゃうのです。ベテラン神父を大物俳優が演じるのも伝統のようですね。「エクソシスト」では、なんと!あの名優マックス・フォン・シドーさんでした。ベルイマン監督作品以外で、はじめて彼を見ましたもん(驚いたなあ)。一方、「ザ・ライト」では、レクター博士ことアンソニー・ホプキンスさんです。演技は相変わらず胸やけするほどに「濃く」、もったいぶった仕草や表情は、日本だと平幹二郎さんか山崎努さんしか成しえない、まさしく”神の領域”でしょう。

もうひとりのエクソシスト=若手の神父を比較しましょう。「エクソシスト」では、陰気な雰囲気が魅力のジェイソン・ミラーさんが演じてましたが、「ザ・ライト」では真逆のアメリカーン・ヤングな、コリン・オドノヒューさんであります。どちらも、ベテラン神父ほど、どっぷりエクソシストではなく、どこかで迷いや疑いを持っている、という設定が共通ですね。ついでに顔が長い事も共通点?

ザライト2.jpg

こんなふうに、つい名作「エクソシスト」と比較しちゃうわけですが、決定的な違いがあります!

悪魔に憑かれた少女はリンダ・ブレアではありません(当り前か)。少女の首は180度回転(しません)、口からは緑の汚物(は出ません)、そして少女の体はベッドから浮きあがり(ません)。もちろんスパイダー・ウォークで階段を駆け下りたり(しません)・・・だめじゃん、それ。と、ガッカリするであろうフリードキン「エクソシスト」ファンのためでしょうか(?)、この映画、後半、とんでもない変化球を投げ込んでくるのです。

以下、思いっきりネタばれで恐縮ですが、書いちゃおうっと。

くだんの少女への悪魔払いは、結局、失敗し、少女は「悪魔の狙いどおり」死んでしまいます。いかにベテラン・エクソシストのルーカス神父といえども、がっくり凹んでしまい、ついには、神への信仰が揺らぎはじめます。そこを見逃す悪魔ではありません!

ザライト3.jpg

なんと、この後、ルーカス神父に悪魔がとり憑いてしまうんですねえ。えっ?そうくるの?

日本の諺でいえば「ミイラ取りが、ミイラになる」、今回用に表現すれば「エクソシストが、悪魔になる」(そのまんまやな)。映画的に言えば「アナキン・スカイウォーカーが、ダースベーダーになる」といったところでしょう。

悪魔とルーカス神父が手を組めば、裏(悪)も表(善)も知り尽くした強敵となります。にもかかわらず、彼の悪魔払いに挑むのは、前述の青ビョウタンこと若手マイケル神父であります。彼がエクソシスト学校で知り合った、女性ジャーナリスト(アリシー・ブラガ)がマイケルに加勢します。

でも、どう考えたって勝てないでしょ?ルーカス&悪魔軍には。だってマイケル君、大学卒業の肩書が欲しいために神学校へ入学した無神論者なんですから(卒業しても、神父になる気はないし)。当然、悪魔も、そこを鋭く突いてくるわけです。「神を疑う者が、何をほざく?」「それで俺を倒せるのか」と挑発します。

古びたルーカス神父の自宅一室で展開される、レクター博士・・・じゃなく、悪魔VSマイケル神父の戦いは、どんな決着を迎えるのか・・・とくにハラハラもせず、ぼんやり眺めていると、案の定、さんざん痛めつけられるマイケル君。ところが窮鼠(きゅうそ)猫を噛む、じゃありませんが、マイケル君の放った一言に、悪魔がタジタジとなり、いっきに形勢逆転だ!9回裏満塁逆転ホームラン!でも、そのマイケルの言葉も、わかったようなわからんような・・・「我れ思う、ゆえに我れあり」、そっちじゃなく、アリストテレス的なレトリックの世界でね。むしろ禅問答?

結果オーライ的に、悪魔との激闘に勝利したマイケル神父と女性ジャーナリストの若手チーム。文字通りに「憑き物が落ちた」ルーカス神父。ひと仕事終えた達成感に、全員、すっきりと爆睡し、さわやかな朝を迎えましたとさ、チャンチャン・・・って、修学旅行の枕投げじゃあるまいし、オレなら、絶対に、一秒たりとも、この家には居たくないよ!柱の陰にまだ悪魔がいるかもしれないじゃん!そんな懸念をものともせず、場面はすでに朝。洗濯したての真っ白なワイシャツでダンディーに決めたルーカス神父。

ラストはハリウッド映画にありがちな、ベテランと若手のユーモラスな憎まれ口合戦。締めに「元気でな」「いえ、あなたこそ」。笑顔で手を振る水戸黄門御一行様でしたとさ・・・おいおいっ、これで終わりか!

なんだか、スゴイ事になってますね。いいのかな、これで。

ザライト1.jpg

勢いでざっと書きましたが、本作のツッコミどころは、まだまだ、こんなもんではありません。どうか安心して劇場で楽しんでください。

しつこいですが(ホントにね)、たとえば、

ルーカス神父が、少女に悪魔払いをする場面。悪魔と丁々発止の口論をしている最中に、神父の携帯電話が鳴るのですが、神父、その電話に出ちゃうし!「今、それどころじゃないんだ!後でかけ直すってば!」って・・・おいおいっ!「悪魔払いの最中は、携帯電話の電源はOFFにするか、マナーモードにするように」って、電車の放送でも、しつこく言われますよね?困った神父さんだなあ、もう。

次。悪魔に憑かれたルーカス神父、椅子に縛りつけられてましたが、その縄をいとも簡単に抜け、マイケル神父を超人的な力で投げ飛ばします。しかし、相手が大けがしないよう、ちゃんと手加減してるんですなあ・・・うーん、気配りの悪魔だ。気絶したマイケル神父を尻目に、今度は、女性ジャーナリストを壁に追いつめ「悪魔の子種を植え付けたろか!」とか言いながら、激しくにじり寄り、スキンシップ、会社でやればセクハラ的行為・・・に及ぶのですが、いくら、体を押し付けてもね、相手はジーンズをはいたままだから、何も起きませんぜ、ダンナ。悪魔君の「挿入本気度」を疑ってしまいました。意外と世間知らずなのか?悪魔君に必要なのは性教育か?それとも悪魔君のナニは、先端が矢印みたいに尖ってて、ジーンズなど簡単に貫くというのか?それ、悪魔の「尻尾」のほうだよな・・・と、ボケの連鎖は続きます。

思い出すほど、ツッコミを入れたくなる「ザ・ライト エクソシストの真実」。結局、どこが真実だったのか、分からずじまいでした。邦題に問題ありか?

蛇足ですが、1970年代の名作「エクソシスト」の続編、「エクソシスト2」、やはり大物俳優リチャード・バートンが関西仕事を展開してて痛快だし、「エクソシスト3」ではパットン将軍ことジョージ・C・スコットが「なぜこの名優が、この映画に?」と疑問をぬぐえない大活躍と、両者必見であります!(個人的には「2」は酷いと思うけど、「3」は嫌いじゃありません)。

ここ10年に作られたエクソシスト映画だと、アンネリーゼ・ミシェル事件(実際にあった)を基にした法廷劇「エミリー・ローズ」が良かったです。弁護士役ローラ・リニーの頑張りが映画を支えました。ラストの、なんともほろ苦い感じ・・・。番外編は、映画「エンド・オブ・デイズ」で悪魔役だったガブリエル・バーン(顔が怖いよ)が、一転、神父を演じる「スティグマータ 聖痕」。こちらもヒマがあったらご覧くださいませ。

収拾がつかなくなったので、このへんで、さようなら。


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コメント 2

まもる

登場人物のセリフの一つ一つを丁寧に受け止め、心情描写を正確に考察しないのでは、どんな映画もつまらないものとなってしまうと思います。
この映画に正面から向き合ってみてはいかがでしょう。
by まもる (2013-10-16 16:59) 

アッシー映画男

To まもる様、コメントありがとうございました。
了解しました。正面から向き合ってみましょう。ではさようなら。
by アッシー映画男 (2013-10-20 00:01) 

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