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映画 「インセプション」 独創的なアイディアと、完璧なバランス!2度観たい必見作! [映画]

ずばり、この映画は素晴らしい!

以下、ベタ褒めしちゃいますね。クリストファー・ノーランさんの脚本・監督作品ですから、はずれることは無いと分かってはいましたが、ここまでハイレベルとは予想外です。

上映が終わる前に、もう一度観たいっす!

褒めたいことだらけですが、まずはコンセプト。すなわち「発想」の見事さ。主人公の生業は「夢に侵入してアイディアを盗む」ことですが、映画自体が、まさしく「卓抜なアイディア」に支えられています。昨今のハリウッド映画の多くが、既成パターンの焼き直しで、「どっかで観たようなストーリー」に堕している現状を考えると、本作のオリジナリティあふれる発想には、心底、うなりましたね。

やられた!って感じです。一部の海外メディアが「ジェームス・ボンドが、マトリックスに出会ったような映画」と評しているようですが、そんな枠を超えた傑作だと思いますよ!まあ、強いて言うなら、「スパイ大作戦が、エターナル・サンシャインに出会ったような映画」・・・って、誰も分かんないよ!

斬新すぎて、普段あまり映画を観ない方には「凄さ」が分からないかも・・・おっと、あまりマニアックに走ってはいけませんな。

インセプション 2010年米

監督・脚本 クリストファー・ノーラン 出演 レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ=ゴードン・レヴィット、エレン・ペイジ、マリオン・コティヤール、キリアン・マーフィー、ほか

インセプションP.jpg「メメント」で複雑な”時間軸のシャッフル”を披露したノーラン監督の独壇場といえましょう。

ターゲットの夢に侵入して、潜在意識から情報(アイディア)を抜き取るスパイ・・・という主人公の設定に、すでにノーランさんらしさを感じます。

その道のスペシャリスト、コブ(ディカプリオ)は国際指名手配の犯罪者ですが、犯罪歴抹消を条件に、日本の大企業の社長サイトー(渡辺謙)から究極のミッションを依頼されます。

なんと、アイディアを「盗む」のではなく、ターゲットの潜在意識に侵入して、概念を「植え付ける(インセプション)」という超高難度の離れ業。インセプションのターゲットは、世界的大企業の御曹司ロバート(キリアン・マーフィー)です。余命短い寝たきりの父親から受け継ぐ「企業帝国」を、ロバートの手でつぶさせるのが、サイトーの目的なのです。

首尾よくロバートを眠らせ、夢に侵入したメンバーたち。コブは、夢世界を設計するアリアドネ(エレン・ペイジ)、相棒アーサー(ジョセフ=ゴードン・レヴィット)、サイトーらとロバートの潜在意識に侵入します。インセプション(植え付け)のためには、夢の中の夢(2階層)、その夢の中の夢(3階層)と、深く潜行せねばなりません。

ところがロバートの潜在意識に入ったとたん、襲い掛かってくる武装集団・・・夢の中で殺されれば、意識は行き場を失い、現実の肉体には「心」が戻らず虚無に堕ちる・・・逃げ道のない状況のなかで、ターゲットの潜在意識に翻弄され、次第に追い詰められるメンバーたち。ついには、コブの死んだ妻モル(マリオン・コティヤール)までがミッションをつぶそうと潜在意識世界に登場します。

現実に戻るための「キック」時間までに、果たしてインセプションは可能なのか?

そして、コブの夢である、別れた子供たちに会うことは「現実世界」でかなうのか?

インセプション5.jpg

さて、この映画。

他人の夢に侵入し、潜在意識に細工するという途方もない(荒唐無稽な)コンセプトゆえ、細かいツッコミはいくらでも出来るのです。だが、そんなツッコミが無意味なくらい、「独創的」で「勢い」があるんですよ。これなんですよ、SF映画に必要なのは!

細かい設定がよく出来ているんですよね~。神は細部に宿る・・・の諺どおりです。

そもそも、他人の夢(潜在意識)に侵入する行為自体が、なんとも艶めかしくエロティックではないですか!夢といえばボンヤリとりとめが無いイメージがありますが、本作では、夢世界を現実同様のリアリティに満ちた「別世界」として捉えたところ、目のつけどころが良い!

潜在意識の反映が実体化し、「今いる世界は現実か、夢か」が混沌となる・・・中国の思想家、荘子のいう「胡蝶の夢」そのものです。(ということで、ワタクシ、この映画は、東洋哲学に通じるものがあると思うのです)

インセプション2.jpg

別世界の象徴は「時間経過のズレ」。潜在意識の階層が深くなるほど、時間の過ぎるスピードが速くなるのは新機軸です。たしかに、実体験でも、うとうとした短い間に、長い夢をみた(気が)すること、ありますよね。これを敷衍し、映画では潜在意識の4階層まで深くなると、現実時間の数時間は、夢世界の数十年に相当することになる。夢世界にとどまることは、精神的な浦島太郎になるわけで・・・・その伏線がラストで活きるですよね~。

インセプション3.jpg

小道具にも気を使っています。自分が現実にいるのか夢にいるのかを判別するため、彼らは「トーテム」を使う・・・この小道具がラストシーンで活躍(?)します。いやあ、憎いくらいに、したたかだなあ、ノーラン監督!

スイマセン。複雑なストーリーを文章で長々書くのは無意味で野暮ですな。失礼。

俳優について書きます~~。

シビレルほどキャストが良いんです。僭越ですがノーラン監督と私、俳優の好みがピッタリですよ~~。主役レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙さん、マイケル・ケインは別格ゆえ、あえて取り上げません。個人的な見どころは脇役なのです!脇役が全員、持ち味を発揮できるのも監督が自ら脚本を書いているからではないでしょうか?

コブの相棒アーサー役のジョセフ=ゴードン・レヴィット!「(500)日のサマー」で初めて観て、うおおお~と唸りました(記事は→ここ)。今回は準主役ともいえる活躍っぷり。嬉しいなあ~。気弱な兄ちゃんっぽいけど、知的な雰囲気で、微妙な表情も良し。良い味出してますよ!

次は、大好きなエレン・ペイジちゃん!これまた良いんだわ~!多くの方は「ジュノ」の彼女を評価しますが、ワタクシは絶対に「ハード・キャンディ」をお薦めしますね。エキセントリック(つーか狂気)に大ファンになりましたが、今回、打って変わって優秀な女子大生役。美人じゃないけど独特の魅力と、存在感がありますよ~。セクシャル過ぎないとこもプラス効果。主人公コブの「罪悪感」を唯一理解する、ストーリーを推進する役どころ、はまってましたねえ。後半の大活躍がいいんです!

ところで、ジョセフ=ゴードン・レヴィットと、エレン・ペイジのキスシーンは不要ではないのか!

コブの死んだ妻モルを演じるマリオン・コティヤールも良いね~。アカデミー主演女優賞を取った演技派だからこそ「潜在意識の生み出した反映」という難役(?)を完璧にこなしました。それにしても怖い~~。恨みが深いのでしょうけど、包丁持って夢に出るのはやめようよ、「エルム街の悪夢」のフレディーか、お前は!

彼女は飛ぶ鳥落とす勢いですねえ。駄作「NINE」でさえ彼女だけ(?)輝いていましたね~(記事は→ここ)。

インセプション6.jpg

「インセプション」のターゲット、ロバートを演じるキリアン・マーフィー!ああ~、いいよなあ~~、屈折した若者っぽい、頼りなさげで、でも純粋な「目」がいきてますよね~~。彼の潜在意識に、あの屈強な武装集団・・・いくら訓練されていてもちょっと無理ないか?

こうなったらどこまでも書きますが、ロバートの父親役(病気で寝たきりの役)が、うわあ出た、ピート・ポルトスエイトですよ!岩石削ったような特殊なお顔で、寝たきり役とはいえ、久しぶりの雄姿(?)を拝見できただけでも感謝であります。ちなみに、この人です(↓)。

ピートポスルセイト.jpg

取りとめなくなりましたが、絶対観るべき傑作と言い切ってしまいましょう。

ワタクシは、新たな気持で、劇場でじっくり「2度目」を観ることにしますね~。一度観ているのに、次に観るのが楽しみですよ。ふふふ。


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コメント 9

ふくずみ

面白かったです!
ネタばれそうで、肝心の点はばらしていないアッシー様のブログもすごいですね。感心してしまいます。

スパイ大作戦が、エターナル・サンシャインに出会ったような映画には大笑いしました。さすがはアッシー様です。
「ミッション・インポシブル」ではなく、あくまでも「スパイ大作戦」なんですね?
ピーター・ブレイブス=レオナルド・ディカプリオですか!?
そういえば、ラストもTV版のスパイ大作戦っぽかったですものね。
by ふくずみ (2010-07-30 10:06) 

azm

ども!
面白そうですね。
原作はF.K.ディックかと思いましたが違うようですね。
SFはやはり「センス・オブ・ワンダー」が無ければいけません。特撮だけに頼っちゃだめですよね。最近は特撮だけが見所のSF映画も多いですが、ストーリー、プロットをしっかりした上で、今まで見た事もない映像を見せてほしいものです。
ところで、部屋がぐるぐる回るのはまるで浅草花やしきのビックリハウスのようでよいです、って違いますね?

by azm (2010-07-31 08:24) 

アッシー映画男

To ふくずみ様、コメントありがとうございます。
これはミッション・インポシブルではなく、やっぱり「スパイ大作戦」でしょう。
あるいは「必殺仕事人」か!?デイカプリオは、藤田まことかよ!

15年くらい前でしょうか、キアヌ・リーブス主演の「JM」という映画がありましたね。共演が北野武!もう、なんだかすっとこどっこいの映画でしたけど、JMも上手く作れば、インセプションのように出来たかもしれない?
って、ありえないですかね。
by アッシー映画男 (2010-07-31 08:45) 

アッシー映画男

To azm様、コメントありがとうございます。
まさにそのとおりですよね。SF映画(あるいは、それに類する映画)は、特撮の凄さありき、で作っちゃダメですよね~。
特撮や、出演俳優のネームバリュー無しでも、脚本として完成度が高くなければ、「子供だまし」になってしまいます。
その反面、登場人物に、あまりにも「説明」をさせ過ぎると、映画の勢いがなくなってしまう。
このバランスが絶妙なんですよね、「インセプション」は。

浅草花やしき、のシーンは、潜在意識1階層目で、キックされて「落ちている」状態ですね。2階層目では時間が長くなりますので、無重力状態でふわふわしているわけですね。
この場面にしても、映像ありき、ではなく、そのシーンが映画的な流れのなかで、必然をもっているというのが素晴らしいと思うわけです。

是非映画館でご覧くださいませ・・・・って、私はこの映画の宣伝広報かよ!
by アッシー映画男 (2010-07-31 08:53) 

azm

ども!
そうそう、夢枕漠の小説にサイコダイバー・シリーズがありますね。コンセプトは似ていますが、テイストは大分違いそうです。ちょっと思い出しました。
by azm (2010-08-01 12:40) 

アッシー映画男

To のむら様、niceありがとうございました
by アッシー映画男 (2010-08-02 06:10) 

アッシー映画男

To azm様、コメントありがとうございます。
夢や潜在意識に入り込むという映画や小説はけっこうありますよね。
ただし、私の知る限りは、ほとんどの作品は、そのアイディアだけで終わっちゃっていて、ストーリーはおざなり、ですね。
アイディア倒れ、というのでしょうか・・・・ちなみに、映画の場合、集客できる俳優をキャスティングしただけで安心してしまい、内容がさっぱりという悲劇も多いです。(トム・クルーズがよくやるパターンですね)

インセプションは、アイディアも俳優も凄いうえに、そこに依存していないしっかりした展開(脚本)が評価できると思います。
まあ、ツッコミはじめるときりが無い、というのは、SF系ゆえしかたないとして・・・。
by アッシー映画男 (2010-08-02 06:16) 

コッスン

わたしも、この
ノーラン監督は、頭いいなーと思います
by コッスン (2010-08-13 20:44) 

アッシー映画男

To コッスン様、コメントありがとうございます。
そーなんです、ノーラン監督は実によく計算していますよね。まさに、頭がいいです。名前だけで集客できる数少ない監督となりました。

マーチン・スコセッシ→少々、ヤキが回ってきた、
ピーター・ジャクソン→意外に滑る、
クエンティン・タランティーノ→ついていけないこと多々あり、
アン・リー→「ハルク」の失敗の思い出が・・・・
三池崇史→・・・・・、

という映画界にあって、信頼度高の安心印、ですよね~。
ノーラン監督と、小栗旬監督におおいに期待しているワタクシであります。
by アッシー映画男 (2010-08-15 07:52) 

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