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映画 「瞬 またたき」 本年の暫定ベスト1とします!映画館で号泣です。 [映画]

北川景子さん主演「瞬 またたき」を拝見しました。

個人的な好み、ではありますが、ズバリ申し上げたい!

本作、震えるくらい、素晴らしかったです。

邦画では、昨年の「空気人形」以来の猛感動でした。本年観た映画暫定ベスト1、とさせていただきます。正直なところ2010年ベストは「オーケストラ!」だろうと、たかをくくっていただけに本作は衝撃でしたね。

まず、主演の北川景子さんの熱演に、大きな拍手を送りたい。セリフ棒読みとかネガティブ評価もあるようですが、恋人をなくした失意、自分だけ生き残った後ろめたさ、現実に立ち向かおうとする意志・・・その機微を、演技を超えた「気持ち」で表現した彼女は、すごいと思います。彼女はキムタク主演のベタドラマに脇役で出てるような女優ではないね。

韓流恋愛ドラマのお涙頂戴&上っ面テイストに堕することなく、淡々と、主人公と周囲の人々の「心の痛み」をあぶりだした、脚本と演出も褒めたいです。あっぱれです。

物語の舞台が私の地元、北海道ということもあって、ものすごいシンパシーを感じました。涙線が弱っているせいか、中盤からポロポロと涙が出て、後半はガタガタに号泣。まぶたが腫れるくらい泣いた映画は久しぶり。ああ、一人で観てよかった(鼻水ずるずるだったもんなあ)。

ワタクシが日本の恋愛映画に求めるものが、まさにここにありました。

観る方によって評価は様々でしょうけど、だからこそ多くの方に観てほしい作品です。

またたき 2010年日本

監督 磯村一路 出演 北川景子、岡田将生、大塚寧々、清水美砂、田口トモロヲ、ほか

瞬P.jpg舞台は北海道。たぶん札幌でしょう。泉美(北川景子)と、淳一(岡田将生)は恋人同士。誠実な美大生の淳一と、車修理工場の娘でまじめな泉美。彼らの将来は輝いているように見えました。

ところが、ある日。桜を観るためバイクに二人乗りして出かけた彼らは、トンネルで悲惨な交通事故にあうのです。

バイクを運転していた淳一は死に、後ろに乗っていた泉美は生き残ります。

生き残った泉美は、悲しみ、後悔、申し訳ない気持ち、寝るたびに見る悪夢、何を観ても淳一を思いだす失意のうち、神経科に通い始めます。しかし彼女の落ち込んだ精神は容易に元に戻りません。

泉美を苦しめる最大の問題。それは事故直後の記憶がない事です。医師は衝突時の衝撃で失神してたのだろう、という。しかし、泉美は感じている。思い出せないだけで、いや、思い出したくないだけで、あのトンネルで何かがあった。自分は何かをした。そこで何を見たのか。何を聞いたのか。

偶然知り合った弁護士、桐野真希子(大塚寧々)に頼み込み、泉美は「事故直後の記憶」を取り戻そうとするのですが・・・・。

さてこの映画。

冒頭では、事故前後の映像を錯綜させる、いかにも映画的な手法を駆使します。お、そーゆう手で来るのね、と身構えちゃいましたが、どっこい、それは「つかみ」で、じっくりと泉美の「思い」にスポットを当てる正攻法に変わります。この切り替えがいい。

瞬2.jpg

愛する人を失った喪失感、悲しみ、「自分こそ事故で死ぬべきだったのでは」という忸怩たる思い。事故を思い出せないもどかしさ・・・こちらも心がヒリヒリしてくるのです。

ところが、記憶を取り戻そうと桐野弁護士と調査を始めるあたりから、悲恋物語に、サスペンスの要素が加わります。事故現場の状況、淳一の司法解剖所見から浮かび上がる「謎」。トンネルで起きたことは、泉美だけでなく、われわれ観客の関心時にもなり、いやおうなくストーリーに引き込まれていきます。

瞬4.jpg

エピソードとして添えられる桐野弁護士の重たい過去。これを「人生誰しもつらいのよ」というベタな雰囲気にしなかった絶妙な匙加減。うーん、こうなると、どこまで泣かせるんだよ!と涙ながらにツッコむしかありませんな~。

映画はラストへと向かいます。

現実に向き合う辛さに一度は逃げ出した泉美が、勇気をもって対峙した真実。

思い出せなかった、事故直後の記憶。

トンネルで起きたこと。

そこで浮かび上がるテーマは「愛とは、なんなのか」「人を愛するということは、どうゆうことか」。

淳一が命をかけてでも言いたかったこと。「淳ちゃん、何?」と問い続けてきた泉美が、ラストシーンで感じた(聴いた)それこそ、まさに、愛そのものであると。。。。

もーー、こんなことされちゃあ、ラスト30分は、ただただ涙するしかないじゃんか!

瞬3.jpg

いやあ、素晴らしい映画でした。心にダイレクトに響きました。しょせんベタな恋愛話だとか、ありえないとか、暗いという評価はありましょうが、私は「愛」に真剣に向き合った佳作だと評価します。改めて北川景子さんにも感謝です。素敵な映画をありがとうございました。

おっと、忘れてはいけません。淳一役の岡田将生さんも良かったです。見なおしました。そして短い出番ながら菅井きんさんがいい味を出しています。上手い!

最後に、映画の予告編を・・・。


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コメント 4

ジャニスカ

そうですか、そんなにすばらしい映画なんですか。。。
私も来週観にいこうと思っているので、
俄然、楽しみになりました(^^)。
by ジャニスカ (2010-06-26 14:57) 

ふくずみ

こんにちは。
「孤高のメス」を観に行った映画館で、なんとなく「瞬」のほうが気になりそちらを観ました。泣きました。良かったです。
いまどきの恋愛映画にしては地味だという評価もありますが、それがこの映画の良いところですよね。

ちょっと気になったのは大塚寧々の妹役が、ありえないくらいの熊本弁でしたよね。それなら、北海道人も、北海道弁でいいっしょや、と言いたくなりますね。たしかに、北川景子に北海道弁は、あずましくないでしょうけど。
それと、精神病院の入院患者が「ジャコ・パストリアスは天才だあ」と迫ってくるシーンは怖かったです。あの人、ジョー・ザビヌルかと思いました。
by ふくずみ (2010-06-27 10:08) 

アッシー映画男

To ジャニスカ様、nice&コメントありがとうございます。
もう「瞬」は観られましたか?世間の評価は二分されていますが、いかがだったでしょうか。
by アッシー映画男 (2010-07-03 11:14) 

アッシー映画男

To ふくずみ様、私の記事よりも面白いコメント、ありがとうございます。うーん、見事ですね~。
ありえないくらいの熊本弁、すごかったです。この情報流通時代に、それはないだろうって。
ご指摘のとおり、北川景子さんに「~~だっしょ」は似合いませんよね。
恋人と別れる間際に「したっけ」と言われても・・・・って、北海道人どおしのローカルな会話。誰も分からないよ!
病院のシーンに、ジョー・ザビヌルが出演していたのには驚きましたね、って、そうじゃなくて!とりあえず、ふくずみ様のコメントに刺激され、ブラック・マーケットを聴いてしまったワタクシです。ちゃんちゃん。
by アッシー映画男 (2010-07-03 11:21) 

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